風呂屋のオヤジの番台ブログ

« 競馬が中止だって | メイン | ホラホラ…ホラ? »

爽やかじゃなくっちゃ

 もう夜10時半頃かな。

 女湯の脱衣場から

 「佐賀北が勝って感激したわあ。8回の大逆転、すごかったわねえ……」

 テレビの熱闘甲子園を見ているおばちゃん方の話し声が聞こえてきた。最近はプロ野球の話が少なくなり男湯からも当然、高校野球の話が流れてくる。プロ野球のファンは、特に圧倒的なG党の多い脱衣場は、勝ったり負けたりを繰リ返している昨今の大ジャイアンツに物足りなさを感じているようである。

 その分、高校野球への期待感が増しているようだ。それにしても女湯から活発な観戦談義?が聞こえてくるとは珍しいよ。昨日のことである。

 そして今日。新聞には「広陵 悲運の夏」の見出しで第89回・全国高校野球選手権の結果が報じられている。5−4で佐賀北が広陵を破って初優勝を遂げた。試合は7回まで広陵がリードで、このまま行くかと思わせたらしいが、8回の裏、佐賀北から満塁本塁打が飛び出し大逆転である。

 「佐賀北が勝ってよかったなあ。俺は別に佐賀の出身じゃないけど、何となく佐賀に勝たせたかったんだ」

 脱衣場の雰囲気も古豪・広陵より新鋭・佐賀の応援が多かったようだなあ。判官ビイキってやつか−−。
 さて、こっからは風呂屋のオヤジの独論?となるんだ。何をエラソーにと言われそうだが、まあいつものことだと御容赦ください。
 アタシね、佐賀北が公立高校であり、部員全員が普通科の生徒である……というところにまず爽やかだなあ、と思っちゃうんだ。そしてね監督が国語の先生だと言う点にも魅力を感じちゃうんだね。

 対して広陵の中井監督が試合後、8回の逆転劇の導火線になった2四球について

 「…ストライクが何球もあった。審判は技量を高めるべき。あれでは真ん中しか投げられない」

 などと審判批判を言ったらしい。アタシャこれには唖然としたなあ。まあ勝ってナンボの職業監督なんだろうが、ヤだねえ。

 今回たまたま野球部員の特待生問題が表面化じたけど、昔から野球高校みたいな学校が多く、校名を上げるには甲子園が一番?と職業監督を抱え、学業より野球優先のような気風にどうも抵抗感があったんだ。そこで、そんなことに関連した古い話を思い出したよ。

 その昔、現在巨人を経てヤンキースで活躍する松井が星陵高校時代、四国の明徳義塾のなんとかという監督が、超高校級といわれた松井に徹底的に敬遠策をとり、全打席四球と勝負を避けて、世間の顰蹙(ひんしゅく)を買ったが、前述した勝ってなンボの職業監督にアタシャたまらない嫌悪感を覚えるんだ。

 さらにその昔のまた昔に、徳島の有数な進学校である池田高校の蔦監督が、プロ野球・東急セネタース?のピッチャーを引退し、その後教師の資格を取得して社会科の先生をするかたわら野球部の監督をして、弱小高校の池田高校を選抜高校野球に出場させたんだな。野球部員はたった11人で当時の新聞は「爽やかイレブン」と書き立てたっけなあ。イレブンなんて今日ビならサッカーの見出しだよ。アタシはこのニュースにも感動だったよ。

 エッ?それ何年前だって?。そんな古いこと覚えてますかいな。アンタ調べて?、オイオイ。

 これも古いことだが、過熱する甲子園に、高校野球は教育の、それも体育の一環として存在する、と警鐘を鳴らしたおヒトがいたけどホントだよなあ。

 さてさて、今日は野球教育論みてえな風呂屋のオヤジの顔とつながらねえ話になっちまったけどまあご勘弁を。そして、ついでにもう一つ。高校野球はいつでも爽やか、純粋であってほしいよなあ。風呂屋のオヤジはおよそ爽やかとは程遠いけどね−−。






文章および画像の複製、および無断転載を禁止します。

Copyright © SORYUSHA All Rights Reserved.