風呂屋のオヤジの番台ブログ

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年金の取材だって

 先日、読売新聞の記者さんが取材に見えたことはこのブログでちょっと触れたが、そん時の取材目的が

 「参議院選挙と年金についていろんなジャンルの人に意見を聞くシリーズを企画してるんですが、銭湯のお客さんについてもお聞きしたい」

 ということだったんですな。

 そして数日後の取材である。何せ高齢化時代、銭湯のお客さんも年配の方が多いから、当然、年金生活の人々もまた多い。ですから皆さん、記者さんの質問には積極的に答えていましたなあ。記者さんもまた熱心で、2日間に渡ってン十人のお客さんから丹念にメモを取っていましたっけ。

 ハア?オヤジも年金もらってんのか、ですって?、ええもらってますよ、毎月ン十万エン……。オヤッ?、ン十万と聞いて目ぇ丸くしましたな。冗談、冗談よ。アンタねえ風呂屋のオヤジがそんな大金もらえるわけがないでしょうがな。アタシらのようなしがない自営業じゃあ、国民年金でチョボチョボですがな。まあ、商いをやってるうちは、食うだけはなとかなるから年金問題にはどちらかといえば関心が薄いんですな。

 ところでアタシャ何を書こうとしたんだろ。話がヘンテコなほうへ進んじゃったんで忘れちまったよ。そうだ読売新聞の記者さんの話だったねえ。

 さて、世は年金騒動?のご時世。参議院選挙の争点も「年金改革」に絞られているようだ。アタシらのような年金に無関係な輩には何やら蚊帳の外といった感じだ。内政・外政にもっと大きな問題があると思うんだけどねえ。

 アベさん、オザワさん、もう少し選挙民に媚びずに大道を論じてもらいたい気もするけど、まあ、ここで風呂屋のオヤジがエラソーに選挙を論じても始まるまい。

 本題へ進もう。実はねその記者さんの取材が今日の朝刊に載っていたんですな。「江東版」の見開きにかなりの紙面を割いて「07・参院選・銭湯の人々・私なら…熱い湯上がり談義」の見出しで当湯(うち)のお客さんの談話が上手にまとめてありましたなあ。そこでほんの一部だけど書き写してみよう。まずはイントロの部分から。

 「アベさんも大変だね」

 「部下が失言続きじゃ」

 −−創業55年の墨田区業平の銭湯「さくら湯」。フロントの長椅子で湯上がりの人々が世間話に花を咲かせる。「もしあなたが候補者なら、どんな政策を訴えますか」と聞いてみた。

 *「わたしが政治家なら掛け金を払い戻す制度を作るわ」

 お年寄りの女性(74)は、汗ばんだ顔をぽっと赤くする。だって自分がそう。払込期間が基準に足りず、年金はもらっていない。

 「ちょっとぐらい返してもらっても、いいんじゃない?」

 生活費は長女からの仕送りと、貯金。貯えは減るばかり。一人暮らし。30代で会社員の夫と離婚してからは町工場で働き、一人娘を養った。懸命に、必死に。娘が育ち盛りのころ、給料は10万円ほど。保険料の支払はどうしても滞りがちになった。過去の未払金を一括して払えば受給資格が復活する制度があると聞き、思い切って10万円近い金額を社会保険庁に収めたこともある。だが、その1度だけ。生活に窮して、また払えなくなった。

 何ももらえない。返ってこない。思い出してはあきらめる毎日。やりきれない思いを引きずる。そして今、世間は記録漏れ問題で騒がしい「もしかして」波立つ気持ちから、社会保険事務所に聞いてみようと受話器を取った……役人の声を聞いた。「あなたに受給資格はありません」。やっぱりという感じだった。でも、押し寄せてくる落胆は追い払えない。いくら手を振っても。

 悔やむ。−−悔やむ。新聞や政党のチラシで一票を託せる政治家を探すが、まだ見つからない。

 前段のおしゃべりが過ぎて、ここまで書いたらいっぱいになっちまった。もうちょっと書きたかったんだけどしょうがない。それにしても、うちのお客さんに、こんな年金哀話?をもった人がいたんだねえ−−。






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