野球シーズンだねえ
4時半。
「ダンナッ、野球掛けて!高校野球!」
男湯の脱衣場から大きな声が飛んできた。60半ばの常連男性である。ホウ、珍しい、野球のテレビを掛けろとはねえ。アタシャ、リモコン持って脱衣場へ推参である。4〜5人のお客さんの姿が見える。
「プロ野球はつまんないよなあ。なんたって今は高校野球が一番だ」
常連さんは言う。そばにいたお客さんも
「そうだよなあ。相撲もつまらんけどプロ野球もつまんないもんなあ」
と同調された。テレビは選抜高校野球である。東京代表の帝京高校が10−2で兵庫・市川高校をリードしている。
8時。さて今度はプロ野球である。テレビは「セ」の開幕戦・横浜−巨人を報じている。3−2で巨人リードだ。
「あれッ勝ってるじゃないか」
お客さんの声が聞こえる。ここ数年、大巨人軍の崩壊?でプロ野球人気もすっかり衰退した感じだが、断トツ人気の巨人の巻き返しがプロ野球の興廃を握っていると言っても過言ではあるまい。
今日の読売新聞には大々的に「セ・リーグ開幕特集を報じていた。親会社の読売としては日本テレビ共々購買力・視聴率に極端な影響を及ぼすから、今年は何としても巨人軍に頑張って欲しいと願っているだろう。
アタシャ時々言わせてもらうが、50年来のアンチ巨人ながら、巨人の不振は脱衣場の活気にも影響するから?程々巨人軍は強くないと困るんだ。アンチといっても、巨人がかってのような川上、青田、別所からO・N時代のように強大であるからこそのアンチなんであって、近年のようにBクラスでフウフウ言ってる弱い巨人軍では、アンチどころかむしろ同情したくなってしまうわい。
ということで、「今年こそ!」の大見出しで掲載されている巨人軍応援の記事を一部引用させてもらおう。今日は久しぶりに野球談義だな。−−25人。昨シーズンを終えてからこの開幕までに、巨人は実に多くの新入団選手を迎えた。前年のオフにも20人を加えているから、2年間で合わせて45人が伝統のユニフォームに新たに袖を通したことになる。
なりふり構わない補強は批判の対象とされることもある。それでも原監督はいう
「今年は何がなんでも優勝するしかない。そうすれば自分が目指すチームを落ち着いて作っていくことができる」
勝利のために手段を選ぶ余裕はない……。選手に対する信賞必罰。戦闘集団に欠かせない指揮官の強い姿勢が、チームに緊張感をもたらした……。厳しいチーム内競争を経て、いよいよ迎えるペナントレース。今年はCSがセ・リーグにも導入される。2年続けて優勝争いから脱落し、Bクラスに終わったチームにとって励みになる新システムだと言える。しかし原監督は決然と言う。
「初めから3位に入ろうと思っているようでは入れない。残り10試合、5試合という時点で3位に入れるぞというのなら別だが、優勝を狙って戦うということには、一点の曇りもない」
切れ長の目はトップでゴールテープを切る瞬間だけを見据えている−−。
切れ長の目がねえ……。原監督の目は切れ長かなあ。アタシにゃドングリ眼に見えんだけどねえ。それともう一つ。「今年は何がなんでも優勝するしかない……」とリキんでいる?原監督だが、ゼニにモノいわせての大補強結果が悪くてはシーズン後、即クビと十分覚悟しての今シーズンであろう。
最後に一つ書いておこう。今年からセ・リーグにも導入されたCSというプレーオフ制度だが、リーグとしては興行的の面を狙ってのものであろうが、アタシャどうも今いち好きじゃないんだ。パ・リーグのソフトバンクが2年連続ペナントレースで勝利しながらプレーオフのたった1勝差で1年間130試合の激闘がフイになってしまったのをみて
「これでいいのかなあ」
と思ったもんだ。競馬でハナ差の勝ちも1馬身以上の差がなければ、直線コースからやり直し−−のような感じに思えるんだがねえ。ハナだろうが首差だろうが勝ちは勝ちのほうがスッキリする気がするんだけど、違うんかなあ−−。






