ポスティングシステムはねえ
西武・松坂が60億でレッドソックスへ。そして阪神・井川が30億でヤンキースヘ−−、テレビ、新聞は大々的に報じている。なんとまあ破天荒な金額なんだろ。これじゃあ球団は売りに出したくもなるよなあ。
アタシね、どうもこのポスティングシステムとやらが気にいらないんだ。風呂屋のオヤジが気にいろうといるまいと大きなお世話なんだが、日本のプロ野球(日本の…ということが大事なんです)の大ファンにとって、数少ないスターがいとも簡単に海を渡ってしまい、日本にいなくなっちゃうなんて寂しい限りじゃないか。アタシャ、このブログでよく「プロ野球の生みの親である正力松太郎の理念である『太平洋をはさんで真の日米ワールドシリーズの実現を……』とリキむんだけど、今じゃあこんなこと誰も考えていないし、ネボケタ理想になっちゃったねえ。
日本には昔から10年選手制度っていうのがあって、プロ在籍10年たつと球団移籍の自由が認められているよね。これが現在のFAってやつだが、これは1球団で10年頑張ったんだから、その後の自由は認めましょうっていうんであろうからまあ何とか理解できるんだよね。
先日、日ハムの小笠原がFA権を取得し、大リーグのオファーを断って巨人に入団することになった。小笠原の「巨人軍の一員として頑張って、日本のプロ野球を盛り上げたい」という談話に各新聞は「侍・小笠原」の大きな見出しをつけていた。猫も杓子もメジャー病に毒されて?いる昨今の風潮をアタシにには痛烈に風刺しているように思われたね。
とにかくポスティングとやらは入札制度で、いうなればセリ売りだろ。それも売り出す相手が今んところ大リーグに限られているようじゃないか。これじゃあ言葉はきついが人身売買みてえなもんだ。
例えば、今回の松坂がFAの権利を取得するのは2年後だという。たった2年先に移籍の権利が生じるのに、松坂の希望を入れて西武は売りに出した。
「松坂選手の意思を最大限に尊重して」な〜んて体裁のいい談話を発表しているが、ヘソ曲がりの風呂屋のオヤジに言わせりゃ「2年後のFAだったら球団には1銭も入ってこないで松坂には逃げられてしまう。だったら売り時の今で商売を……となるんだよなあ。そして60億がゴッソリ−−違うかなあ。
阪神の井川だって同じことさ。うがった見方をすりゃあ、西武も阪神も球団経営が苦しいから大事な財産を処分して台所の助けにしたいんだ、なんて思っちゃうよ。大リーグだとこの手の利益は球界全体に分配されるらしいけどね。
最近の新聞には、ポスティングシステムに批判的な記事が見られるようになっている。著名なスポーツジャーナリストが「このままでは日本はアメリカの選手供給源になってしまう」などとも延べていたから ポスティングの見直しは必然的でもあろう。さもないとアタシの好きな日本プロ野球が日に日にアメリカのマイナーになってしまう。おそらく来シーズンのテレビのスポーツニュースはまずメジャーありきで、イチロー、松井、井口、城島、田口に松坂、井川、岩村などなどの活躍が中心で日本のプロ野球はほんの付け足しになっちゃうんじゃないの。ボヤボヤしてると「あれッ、日本でも野球をやってんのか?」なんていう事態にもなりかねない(まさか−−)。
アタシね、今回の松坂、井川などのメジャー移籍の顛末を眺めていてフッと思ったんだ。それはねあの競馬のディーブインパクトのことなんだ。
ディーブは先日のジャパンカップを制して、次の有馬記念で引退とされている。そして引退後はン百億のシンジゲートが組まれて種牡馬になるという。
つまり元気な時に売りに出して巨万の富を生もうということなんだろうね。
そして競走馬はそれが当然ともされていて「経済動物」と言われているんだ。経済動物−−。ひねくれている風呂屋のオヤジはポスティングで動いた選手にそんな感想を持っちゃったよ。今日は生意気な話だったかなあ−−。






